きみへの想いを、エールにのせて
心はひとつ。
目指す場所も、ひとつ。
龍平が手をだすと、皆の手が次々と重なる。
「南高校水泳部、いくぞ!」
「おー!」
私たちの戦いは、まだ始まったばかり。
これから、苦しい練習も、辛い挫折も待っているかもしれない。
それでも苦楽を共にしてきた仲間と一緒なら、きっと乗り越えられる。
「行ってくるな、茜」
「頑張れ」
皆の前だというのに私を一瞬抱きしめた龍平は「パワーいただき」とお茶目に笑う。
「あ、俺も」
「香川はダメだ」
「ケチだな、お前」
皆の笑顔は、私の宝物。
「いってらっしゃい」
4人の戦士が教えてくれた。
世界は変わる。もっと変わる。
素敵な仲間が、一緒なら。
【END】