きみへの想いを、エールにのせて
龍平はケガに泣き、卓は投げかけられた言葉に傷つきすぎて、共に迷走しました。
人生に挫折はつきものです。
挫折なんてしたことないという人はいないでしょう。
龍平も卓も、茜がいなければ、その挫折が後悔に変わっていたかもしれません。
でもふたりは挫折を見事に未来につなげました。
困難にぶち当たったとき、それをあきらめるのは簡単です。
でも、その時踏ん張ることができれば、龍平や卓のように新しい未来が開けるかもしれません。
また同じ失敗をするかもしれないという恐怖は、誰にでもあります。
できればもう二度と辛い思いはしたくない。
でも龍平は腰の負担を減らすため筋トレに励み、卓は自分から父に歩み寄りました。
彼らのように失敗から学ぶものが必ずあるんです。
だから、もしまた失敗をしても、その失敗は一度目とは別のもの。
そう思えば、もう一度チャレンジしてみようと思えませんか?
南高校水泳部のように、うまくいくとは限りません。
でも、ずっと先に、あの時自分はよく頑張った。輝いていたな。と振り返ることができる人生を歩けると素敵ですね。
私も、あの時もっとこうしていれば……と思わないで済むように、今を全力で生きたいと思います。
2016.02.10 佐倉伊織