きみへの想いを、エールにのせて

【ごめん。迷惑だよね】と打ったのとほぼ同時に【もちろんいいよ】と返事があって驚いた。

しかも……【それじゃ、一緒に行こう。迎えに行く】なんてテンションがマックスになる返事まで来て、勇気を出してよかったと心から思った。


結城君がやって来たのは、そのラインから30分後。

住所は言ってあったけれど、ちょっと迷ったと苦笑いしていた。


「ごめんね。来てもらっちゃって」

「ううん。初めてだとスイミングに入りにくいだろ?」


そんなことにまで気を遣ってくれた彼の優しさに頬が緩む。


「あっ、これ……」


肝心のモノを忘れていた。
チョコチップクッキーを差し出すと「サンキュ」とすごくうれしそうに受け取ってくれるから、照れくさい。


「食べながら歩いてもいい?」

「えっ? うん」
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