秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
そうかもしれない。
望結は、勇気を振り絞って、瑠威に想いを伝えたんだもの。
私は母親として、そんな望結の想いを大切にしてやらないといけないのかもしれない。
だけど、そうすると、瑠威が傷付く。
きっと、望結と私の間で思い悩むはずだ。
(あ…)
「今日も飛ばしてくれよ~」
小西君が呟く。
客電が落ちて、いつものSEが流れ出す。
小西君は、早くも興奮状態だ。
一番近くにいて、もう数えきれない程見てきているというのに、小西君は今でもライブはワクワクすると言っている。
彼は根っからのシュバルツのファンなのだ。
望結の事は気になるけれど、今は忘れてライブを楽しもう。
考えるのはまたそれからだ。
「今夜も最高の夜にしようぜ!」
スポットライトに照らされた瑠威が声を張り上げる。
(望結……)
あの子も、今、あの瑠威をみつめてる…熱のこもった眼差しで…
そのことがちくっと私の胸を刺した。
望結は、勇気を振り絞って、瑠威に想いを伝えたんだもの。
私は母親として、そんな望結の想いを大切にしてやらないといけないのかもしれない。
だけど、そうすると、瑠威が傷付く。
きっと、望結と私の間で思い悩むはずだ。
(あ…)
「今日も飛ばしてくれよ~」
小西君が呟く。
客電が落ちて、いつものSEが流れ出す。
小西君は、早くも興奮状態だ。
一番近くにいて、もう数えきれない程見てきているというのに、小西君は今でもライブはワクワクすると言っている。
彼は根っからのシュバルツのファンなのだ。
望結の事は気になるけれど、今は忘れてライブを楽しもう。
考えるのはまたそれからだ。
「今夜も最高の夜にしようぜ!」
スポットライトに照らされた瑠威が声を張り上げる。
(望結……)
あの子も、今、あの瑠威をみつめてる…熱のこもった眼差しで…
そのことがちくっと私の胸を刺した。