秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
side かおり
*
「北川さん、今夜は和食なんていかがですか?」
「和食ですか、良いですね。」
藤堂さんからランチに誘われた。
ランチをいただきながら、また今夜の食事に誘われた。
二日も続けて遅く帰ることなんて、滅多になかったけれど、もうそんなことを気にする必要はない。
むしろ、こういうことを続けて、瑠威に、何かおかしいと気付いてもらわなきゃいけないんだから。
おかしいといえば、今日の瑠威と望結は何もない顔をしていたけれど、どういうことだろう?
昨夜のことは私の勘違いだったとでもいうの?
まさか…私もそこまでカンは鈍くないつもりだ。
確かに昨夜の二人はおかしかった。
それは間違いない。
二人とも、芝居をしていたということ?
私に悟られないように…?
心の中はもやもやとしていたけれど、直接、二人に聞くわけにはいかない。
「……さん、北川さん!」
「え?」
顔をあげたら、藤堂さんが困ったような顔で笑ってた。
「どうされたんです?ぼーっとされて…」
「あ、す、すみません。」
「悩みがあるのなら、僕が聞きますよ。」
「あ、ありがとうございます。
では、また、今夜にでもお話しさせていただきます。」
「北川さん、今夜は和食なんていかがですか?」
「和食ですか、良いですね。」
藤堂さんからランチに誘われた。
ランチをいただきながら、また今夜の食事に誘われた。
二日も続けて遅く帰ることなんて、滅多になかったけれど、もうそんなことを気にする必要はない。
むしろ、こういうことを続けて、瑠威に、何かおかしいと気付いてもらわなきゃいけないんだから。
おかしいといえば、今日の瑠威と望結は何もない顔をしていたけれど、どういうことだろう?
昨夜のことは私の勘違いだったとでもいうの?
まさか…私もそこまでカンは鈍くないつもりだ。
確かに昨夜の二人はおかしかった。
それは間違いない。
二人とも、芝居をしていたということ?
私に悟られないように…?
心の中はもやもやとしていたけれど、直接、二人に聞くわけにはいかない。
「……さん、北川さん!」
「え?」
顔をあげたら、藤堂さんが困ったような顔で笑ってた。
「どうされたんです?ぼーっとされて…」
「あ、す、すみません。」
「悩みがあるのなら、僕が聞きますよ。」
「あ、ありがとうございます。
では、また、今夜にでもお話しさせていただきます。」