秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
*
(誰だったんだろう…あれ…)
二人の後をつけて確認すれば良かったのかもしれない。
だけど、ショックが大きすぎて、私はその場から動けず、結局、帰って来てしまった。
だって、ママが知らない男の人とあんなに親し気にしてるのを見たのは初めてなんだもん。
でも、冷静に考えてみれば、親し気に見えたってことだけで、特に手を繋いでたとかそういう決定的なものを見たわけじゃない。
(そうだよ…私の考え過ぎなんだよ。
あの人はきっと仕事関係の知り合いの人で…)
そう思おうとした。
仕事関連の人と一緒に食事に行くのは別に不自然なことじゃない。
そうだ、もしかしたら、ママ達は新たにお店を展開しようとしていて…その関係の人かもしれないよ。
アパレルの人かもしれないし、不動産屋さんかもしれないし、金融関係の人かもしれないし…いろんなことを相談してるのかも。
(そうに決まってる。
ママが瑠威以外の男性と仲良くする道理なんてないもん。
だって、二人はもうじき結婚するんだから…)
そう思ったら、さっきまでの心配がどこかに吹き飛んだ。
私もとんだ慌て者だ。
あぁ、今日は瑠威がいなくて良かった。
居たら、思わず話してしまってたかもしれない…
危うくつまらない心配をかけるところだったよ。
(誰だったんだろう…あれ…)
二人の後をつけて確認すれば良かったのかもしれない。
だけど、ショックが大きすぎて、私はその場から動けず、結局、帰って来てしまった。
だって、ママが知らない男の人とあんなに親し気にしてるのを見たのは初めてなんだもん。
でも、冷静に考えてみれば、親し気に見えたってことだけで、特に手を繋いでたとかそういう決定的なものを見たわけじゃない。
(そうだよ…私の考え過ぎなんだよ。
あの人はきっと仕事関係の知り合いの人で…)
そう思おうとした。
仕事関連の人と一緒に食事に行くのは別に不自然なことじゃない。
そうだ、もしかしたら、ママ達は新たにお店を展開しようとしていて…その関係の人かもしれないよ。
アパレルの人かもしれないし、不動産屋さんかもしれないし、金融関係の人かもしれないし…いろんなことを相談してるのかも。
(そうに決まってる。
ママが瑠威以外の男性と仲良くする道理なんてないもん。
だって、二人はもうじき結婚するんだから…)
そう思ったら、さっきまでの心配がどこかに吹き飛んだ。
私もとんだ慌て者だ。
あぁ、今日は瑠威がいなくて良かった。
居たら、思わず話してしまってたかもしれない…
危うくつまらない心配をかけるところだったよ。