秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
仕上がりは順調だ。
オルガが気にしてるギターソロも申し分ない。
「なんだよ、オルガ…どこが気に食わないんだよ。」
「今ので良いと思うか?」
「あぁ…」
みんなが一斉に頷いた。
そんなわけで、明日はやっぱり新曲を披露することにした。
(なんとか今夜中に良いタイトルつけなきゃな。)
*
「じゃあ、明日な!」
「気合い入れて頑張ろうぜ!」
夜も更け、俺達は各々の家に戻った。
「おかえりなさい。」
「ただいま。」
いつものようにかおりが優しく出迎えてくれる。
「……また飲んでる……」
「少しだけよ。」
最近のかおりは、毎晩のように飲んで帰って来る。
酒を飲むこと自体には文句はないが、元々、それほど酒好きでもない
かおりだから気にかかるんだ。
本人は忙しさを発散するためだって言ってるけど…大丈夫なんだろうか?
帰って来るのも毎日遅いし、無理しすぎてなきゃ良いんだけど…
「何か食べる?」
「うん。軽く食べたい。」
「ちょっと待っててね。」
特に体調が悪そうな気配はない。
ただ…最近のかおりは時折すごく寂しそうな顔を見せる。
そのことが、俺は少し気にかかっていた。
思い当たることなんて何もない。
これから、結婚するってことで気持ちが少し不安定になってるんだろうか?
それとも、やっぱり仕事のこと?
レコード会社の人との話し合いが終わったら、かおりともゆっくり話をしよう。
食事の用意をしてくれるかおりの横顔を見ながら、俺はそんなことを考えていた。
オルガが気にしてるギターソロも申し分ない。
「なんだよ、オルガ…どこが気に食わないんだよ。」
「今ので良いと思うか?」
「あぁ…」
みんなが一斉に頷いた。
そんなわけで、明日はやっぱり新曲を披露することにした。
(なんとか今夜中に良いタイトルつけなきゃな。)
*
「じゃあ、明日な!」
「気合い入れて頑張ろうぜ!」
夜も更け、俺達は各々の家に戻った。
「おかえりなさい。」
「ただいま。」
いつものようにかおりが優しく出迎えてくれる。
「……また飲んでる……」
「少しだけよ。」
最近のかおりは、毎晩のように飲んで帰って来る。
酒を飲むこと自体には文句はないが、元々、それほど酒好きでもない
かおりだから気にかかるんだ。
本人は忙しさを発散するためだって言ってるけど…大丈夫なんだろうか?
帰って来るのも毎日遅いし、無理しすぎてなきゃ良いんだけど…
「何か食べる?」
「うん。軽く食べたい。」
「ちょっと待っててね。」
特に体調が悪そうな気配はない。
ただ…最近のかおりは時折すごく寂しそうな顔を見せる。
そのことが、俺は少し気にかかっていた。
思い当たることなんて何もない。
これから、結婚するってことで気持ちが少し不安定になってるんだろうか?
それとも、やっぱり仕事のこと?
レコード会社の人との話し合いが終わったら、かおりともゆっくり話をしよう。
食事の用意をしてくれるかおりの横顔を見ながら、俺はそんなことを考えていた。