秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
*
「今日はどうもありがとうございます。」
着いたのはレコード会社の会議室。
極めて殺風景な部屋だったけど、こういうところにはいるのは初めてだから、なんだかちょっと緊張する。
ミーティングに来ていたのは、昨日ライブに来ていた吉井さんと何度か会ったことのある森本さんと岡部さんだった。
「こんばんは、ギターのオルガです。」
「ヴォーカルの瑠威です。」
「ドラムのケインです。」
「ベースのクロウこと、三城です。」
「マネージャーの小西です。」
各自、簡単に自己紹介をした。
「緊張しないで、なんでも発言してくださいね。
では、早速ですが…」
吉井さんが口火を切った。
「君たちはどこかの事務所に所属してますか?」
「いえ、そういうものにはまだ全然…」
オルガが答える。
「そうですか、まずはそういうことも考えないといけませんね。
こちらにも心当たりはありますから、良かったら紹介しましょうか?」
「あぁ…はい、お願いします。」
たまたま目があったので、俺が答えてしまった。
『事務所』…なんて言葉が出て来ると、さすがに、あぁ、本当にメジャーデビューするんだって気持ちになって来る。
なんだかますます緊張してきた。
「今日はどうもありがとうございます。」
着いたのはレコード会社の会議室。
極めて殺風景な部屋だったけど、こういうところにはいるのは初めてだから、なんだかちょっと緊張する。
ミーティングに来ていたのは、昨日ライブに来ていた吉井さんと何度か会ったことのある森本さんと岡部さんだった。
「こんばんは、ギターのオルガです。」
「ヴォーカルの瑠威です。」
「ドラムのケインです。」
「ベースのクロウこと、三城です。」
「マネージャーの小西です。」
各自、簡単に自己紹介をした。
「緊張しないで、なんでも発言してくださいね。
では、早速ですが…」
吉井さんが口火を切った。
「君たちはどこかの事務所に所属してますか?」
「いえ、そういうものにはまだ全然…」
オルガが答える。
「そうですか、まずはそういうことも考えないといけませんね。
こちらにも心当たりはありますから、良かったら紹介しましょうか?」
「あぁ…はい、お願いします。」
たまたま目があったので、俺が答えてしまった。
『事務所』…なんて言葉が出て来ると、さすがに、あぁ、本当にメジャーデビューするんだって気持ちになって来る。
なんだかますます緊張してきた。