秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
瑠威の決断
*
「えっ…どういうこと…?」
「だから…今、言った通りだ。
俺を信じて一年間待っててほしい。」
「そんな唐突な…
ママ…ママは詳しい話を聞いてるの?」
ママは小さく首を振った。
「ママも何も教えてもらってないわ。
でも…瑠威のことを信じようと思うの。」
「だけど…何の事情もわからないまま、一年待つだなんて…」
「望結…お願い。
瑠威を信じてあげて。
一年なんてきっとあっという間よ。
二人で瑠威の帰りを待ちましょう。」
「ママ……」
まったく何もわからないまま一年待ってくれなんて言われても困るんだけど、瑠威の気持ちはしっかりと固まってるみたいだし、ママがそういうならもうどうしようもない。
瑠威は清々しい顔をして家を出て行った。
まるで、練習かどこかに出かけるみたいな感じで…
だけど、瑠威はいつもみたいにすぐに帰って来るわけじゃない。
一年とは言ってるけど、それが本当かどうかもわからないし、だいたいどこに行くのかもわからないっていうのはとても不安なことだ。
それなのに、ママはいつもと変わらない笑顔で瑠威を送り出した。
さすがはママ…大人だなって思う。
私にはそんな自然な笑顔は出来ないよ。
「えっ…どういうこと…?」
「だから…今、言った通りだ。
俺を信じて一年間待っててほしい。」
「そんな唐突な…
ママ…ママは詳しい話を聞いてるの?」
ママは小さく首を振った。
「ママも何も教えてもらってないわ。
でも…瑠威のことを信じようと思うの。」
「だけど…何の事情もわからないまま、一年待つだなんて…」
「望結…お願い。
瑠威を信じてあげて。
一年なんてきっとあっという間よ。
二人で瑠威の帰りを待ちましょう。」
「ママ……」
まったく何もわからないまま一年待ってくれなんて言われても困るんだけど、瑠威の気持ちはしっかりと固まってるみたいだし、ママがそういうならもうどうしようもない。
瑠威は清々しい顔をして家を出て行った。
まるで、練習かどこかに出かけるみたいな感じで…
だけど、瑠威はいつもみたいにすぐに帰って来るわけじゃない。
一年とは言ってるけど、それが本当かどうかもわからないし、だいたいどこに行くのかもわからないっていうのはとても不安なことだ。
それなのに、ママはいつもと変わらない笑顔で瑠威を送り出した。
さすがはママ…大人だなって思う。
私にはそんな自然な笑顔は出来ないよ。