秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
*
「おはよう。」
「おはよう。」
瑠威がリビングに現れたのはいつもと同じく昼過ぎのことだった。
まだどこか眠そうな顔してる。
瑠威は完全な夜型で、明るいうちは調子が出ないってよく言ってる。
「お昼、何にする?」
「う~ん……あんまり食欲ないんだけど…」
「だめ!瑠威にはちゃんと食べさせないと、叱られるのは私なんだから。」
「はいはい。じゃあ…望結にお任せ。」
面倒くさそうにそう言うと、瑠威はソファにぐたーーっと寝そべって、ぼんやりとテレビに目をやった。
ママがいない時は、私が瑠威の世話をしている。
何でこんなことまで私が…?って思うこともあるけど、ママには女手一つで育ててもらい、今もまだ全面的にお世話になってるものだから、その恩義に報いるためにも、ママの言いつけは守らないといけないわけで…
それに、最初はちょっとだけ楽しくもあった。
だって、瑠威みたいなイケメンに、料理を作って出すなんて…
気分が悪いはずがない。
「おはよう。」
「おはよう。」
瑠威がリビングに現れたのはいつもと同じく昼過ぎのことだった。
まだどこか眠そうな顔してる。
瑠威は完全な夜型で、明るいうちは調子が出ないってよく言ってる。
「お昼、何にする?」
「う~ん……あんまり食欲ないんだけど…」
「だめ!瑠威にはちゃんと食べさせないと、叱られるのは私なんだから。」
「はいはい。じゃあ…望結にお任せ。」
面倒くさそうにそう言うと、瑠威はソファにぐたーーっと寝そべって、ぼんやりとテレビに目をやった。
ママがいない時は、私が瑠威の世話をしている。
何でこんなことまで私が…?って思うこともあるけど、ママには女手一つで育ててもらい、今もまだ全面的にお世話になってるものだから、その恩義に報いるためにも、ママの言いつけは守らないといけないわけで…
それに、最初はちょっとだけ楽しくもあった。
だって、瑠威みたいなイケメンに、料理を作って出すなんて…
気分が悪いはずがない。