秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
*
「おかえり。」
「あれっ!?ママ、帰ってたの?」
家に帰ると、ママの方が先に帰ってた。
「仕事、早くに終わったの?」
「早くってわけでもないけど、まぁね…」
「あれ…それじゃあ、打ち上げくらいは間に合ったんじゃないの?」
「うん…でも、別にそこまでしなくても……」
なんだろう?
ママの顔がなんとなく寂しそうだ。
(……まさか、瑠威と喧嘩でも……?)
「ねぇ、ママ…」
「なぁに?」
「えっと……」
やっぱりそういうことは聞かない方が良いかな。
うん、そうだよね。
そんなこと聞いちゃ、却って気まずくなるよね…
「どうかしたの?」
「あ…あの…お腹減ってるんだけど…なにかある?」
「ごはんの支度ならしてあるわよ。」
「そっか、良かった…じゃ、着替えてくるね。」
私は荷物を抱えて部屋に向かった。
いつも、ライブの後は、ライブハウスの最寄り駅のトイレでささっと着替えて帰って来る。
つけまつげを外すことも忘れない。
璃愛から望結に戻って、何気ない顔をして家に戻る。
いつもはたいてい帰った時にママは家にいないから、感じることもなかったけれど、変装道具を持ってそそくさに部屋に入ると、ちょっとした罪悪感のようなものを感じた。
別に隠すこともないんだけど、かといって大っぴらにライブに行くのもまだどこか抵抗がある。
(いつか、こんなことしないでライブに行ける日は来るのかなぁ?)
「おかえり。」
「あれっ!?ママ、帰ってたの?」
家に帰ると、ママの方が先に帰ってた。
「仕事、早くに終わったの?」
「早くってわけでもないけど、まぁね…」
「あれ…それじゃあ、打ち上げくらいは間に合ったんじゃないの?」
「うん…でも、別にそこまでしなくても……」
なんだろう?
ママの顔がなんとなく寂しそうだ。
(……まさか、瑠威と喧嘩でも……?)
「ねぇ、ママ…」
「なぁに?」
「えっと……」
やっぱりそういうことは聞かない方が良いかな。
うん、そうだよね。
そんなこと聞いちゃ、却って気まずくなるよね…
「どうかしたの?」
「あ…あの…お腹減ってるんだけど…なにかある?」
「ごはんの支度ならしてあるわよ。」
「そっか、良かった…じゃ、着替えてくるね。」
私は荷物を抱えて部屋に向かった。
いつも、ライブの後は、ライブハウスの最寄り駅のトイレでささっと着替えて帰って来る。
つけまつげを外すことも忘れない。
璃愛から望結に戻って、何気ない顔をして家に戻る。
いつもはたいてい帰った時にママは家にいないから、感じることもなかったけれど、変装道具を持ってそそくさに部屋に入ると、ちょっとした罪悪感のようなものを感じた。
別に隠すこともないんだけど、かといって大っぴらにライブに行くのもまだどこか抵抗がある。
(いつか、こんなことしないでライブに行ける日は来るのかなぁ?)