恋は天使の寝息のあとに
目を閉じたらその柔らかな感触に全身が支配された。
上唇を軽くはまれて、ちゅっ、と可愛らしい音が鳴って、たまらなくなった私は彼の服をきゅっと握り締めた。
「ん……」
彼の舌と唇で、私の口元が弄ばれて、思わず小さな吐息が漏れる。
不思議なくらい、嬉しかった。
やがて恭弥の膝の上にいた心菜がじっとしていることに耐えられなくなり、腕の中でじたばたと暴れ出した。
私たちが腕を緩めると、心菜は勝手に自分でソファを下りて、おもちゃを探しにどこかへ歩き出す。
そんなのもお構いなしに、私と恭弥は唇を重ね続ける。
唇を離したときには、私の顔は恥ずかしさで真っ赤になっていて、彼の瞳を正面から見つめることなんてもちろんできなくて。
うつむきながらソファの背もたれに隠れる私に「こっちへこい」と恭弥は手を伸ばす。
私の両脇の下に手を添えると、まるで子どもを抱きかかえるかのように私の身体を引っ張りあげようとする。
心菜じゃないんだから、私を持ち上げることなんてできないよ。
仕方なく私は自分からソファの背もたれを跨いで彼の隣にちょこんと正座した。
頬が紅潮したままおそるおそる恭弥を見つめる。
心臓がどくどく鳴っていて、落ち着かない。
彼の手が私の頬へ伸びてきて、震えだしそうになるのを必死で堪えた。
そのまま頬をすり抜けて、私の頭の後ろを支えるように手を回し、彼はゆっくりと私へ体重をかける。
彼の喉が、何かを飲み込んだときみたいにごくっと震えて、彼も少し緊張しているんだということに気づいた。
それでも表情は相変わらず涼しいままで、負けたような気がする。
私の上へ覆いかぶさろうとする恭弥に、心臓が爆発しそうになって、おろおろと瞳を漂わせた。
「あの、心菜が、見てるかも……」
「心菜はあっちでおとなしく遊んでるよ」
反論しようとした私の唇は、再び彼の唇で塞がれる。
そのまま私をソファの上へと押し倒す。
ソファと彼に挟まれて、手首はしっかりと恭弥が握り締めていて。
私は自由を失くしたまま、これから何されるかを考えたら、気が狂ってしまいそうなくらい胸が熱く掻き乱された。
次第に私の身体にのしかかる重さが気持ち良くなっていく。
気がついたら瞼を閉じていて、私の体をなぞる彼に全てを任せようと思った。
上唇を軽くはまれて、ちゅっ、と可愛らしい音が鳴って、たまらなくなった私は彼の服をきゅっと握り締めた。
「ん……」
彼の舌と唇で、私の口元が弄ばれて、思わず小さな吐息が漏れる。
不思議なくらい、嬉しかった。
やがて恭弥の膝の上にいた心菜がじっとしていることに耐えられなくなり、腕の中でじたばたと暴れ出した。
私たちが腕を緩めると、心菜は勝手に自分でソファを下りて、おもちゃを探しにどこかへ歩き出す。
そんなのもお構いなしに、私と恭弥は唇を重ね続ける。
唇を離したときには、私の顔は恥ずかしさで真っ赤になっていて、彼の瞳を正面から見つめることなんてもちろんできなくて。
うつむきながらソファの背もたれに隠れる私に「こっちへこい」と恭弥は手を伸ばす。
私の両脇の下に手を添えると、まるで子どもを抱きかかえるかのように私の身体を引っ張りあげようとする。
心菜じゃないんだから、私を持ち上げることなんてできないよ。
仕方なく私は自分からソファの背もたれを跨いで彼の隣にちょこんと正座した。
頬が紅潮したままおそるおそる恭弥を見つめる。
心臓がどくどく鳴っていて、落ち着かない。
彼の手が私の頬へ伸びてきて、震えだしそうになるのを必死で堪えた。
そのまま頬をすり抜けて、私の頭の後ろを支えるように手を回し、彼はゆっくりと私へ体重をかける。
彼の喉が、何かを飲み込んだときみたいにごくっと震えて、彼も少し緊張しているんだということに気づいた。
それでも表情は相変わらず涼しいままで、負けたような気がする。
私の上へ覆いかぶさろうとする恭弥に、心臓が爆発しそうになって、おろおろと瞳を漂わせた。
「あの、心菜が、見てるかも……」
「心菜はあっちでおとなしく遊んでるよ」
反論しようとした私の唇は、再び彼の唇で塞がれる。
そのまま私をソファの上へと押し倒す。
ソファと彼に挟まれて、手首はしっかりと恭弥が握り締めていて。
私は自由を失くしたまま、これから何されるかを考えたら、気が狂ってしまいそうなくらい胸が熱く掻き乱された。
次第に私の身体にのしかかる重さが気持ち良くなっていく。
気がついたら瞼を閉じていて、私の体をなぞる彼に全てを任せようと思った。