突然来た同居人。
体育祭準備
休みが明けて、また1週間が始まる。
「芽依、外で待ってる。」
「うん、すぐ行くね。」
今日から一緒に登校するあたしたち。
碧が出ていった5分後、あたしも外に出る。
「ごめんね、お待たせ。」
「ん、行こ。」
碧はあたしの手を取り、歩き出した。
「え、手……。」
「え、だめ?」
「だめじゃないけど……。」
「いいじゃん。付き合ってんだし。
見せつければ。」
………こういうとこ好きかも。
「そだね。」
「今日から昼休みに遊び行ってもいい?
啓介と。」
「うん、いーよ。
紗希も喜ぶと思う。」
「やったね。」
あたしたちは仲良く手を繋ぎ、学校まで10分ほどの距離を歩いた。