突然来た同居人。
「紗希、ごめんね。
啓介くんといたのに。」
「ん?いーよ。
芽依こそ大変だね。
人気者の彼氏で。」
「……まぁ今だけだと思って頑張る。」
まさかここまでだったとは。
甘く見てたよ、一緒に登校するの。
疲れ果てて教室につくと………
「秋月さんって神波くんと付き合ってるの!?」
女子からの質問攻めだった………。
なんなのよ、これ……。
「………付き合ってるけど。」
「えー!!」
と言う声が響き渡ってうるさい。
少しはほっといてよー。
「神波くんって告白みんな断ってたのに!」
「どうやって射止めたの!?」
「なんで秋月さん!?」
と一気に質問が飛んできて対応できずにいると
「はいはい、芽依困ってるから。
しかも告白したのは神波くんの方だから。
理由は神波くんに聞きなよ。」
紗希が言ってくれた。
おかげで教室が静まり返った。
「紗希、ありがとね。」
「いーよ。芽依苦手だもんね。目立つの。」
「うん。」
やっと座ることができた。