突然来た同居人。
はぁー。これ今日だけなのかな。
疲れたよー。
「芽依お疲れだね。」
あたしの席に紗希が来た。
「うん、まーね。
碧の人気のすごさを垣間見たよ。」
「芽依ってさ、無自覚だよね。
あのさ、芽依って結構かわいいよ?
少しは自覚しなよ。
だけど男子とは誰とも話さないでしょ。
むしろあたしくらいでしょ、喋るの。
だから高嶺の花みたいなイメージがついてて
神波くんは神波くんで明るくて優しくて
男子からもすごく人気があるし
女子からもモテモテなわけ。
ある意味ビッグカップルなのよ、あんたら。」
「高嶺の花?なにそれ。あたしが?
みんなどんなイメージなの……。」
「芽依って話さないとおしとやかで知的で。
あ、でも可愛らしい見た目で。
でも神波くんは明るくてちょっとおちゃらけてて、タイプが違うじゃん?
芽依も仲良くなると明るいし普通の女の子だけどさ。
見た目だけで言ったら、ちょっと異色カップルなんだよね、あんたら。」
「えー、そう?
あたし本当に普通の女だけどね。
はっちゃけるときははっちゃけるし。」
「あたしはそういう芽依知ってるけどみんなは知らないでしょ。」
「まぁそうかもしれないけどさ。」