突然来た同居人。
"ピンポンパンポーン
体育委員にお知らせです。
体育祭の準備があるので放課後第2会議室へ集合してください。
ピンポンパンポーン"
「「えーーー。」」
「ハハ、ハモってるじゃん。
仲良しだね。」
いきなりの放送であたしと碧がハモったのだ。
「でも芽依いるからいいや。」
「でもあたしたちクラスも違うし係りも違うから別々でしょ。」
「えー!まじかよ。
帰りてー。」
「碧、あたしと帰るんでしょ?」
「芽依もサボろうよ。」
「ダメに決まってるでしょ。
碧もいくの。」
「わかりました。」
「ハハ、碧、
秋月と付き合ったら真面目になるな。」
「もしかして今までサボってたりしてたの?」
「委員会はちゃんと出てたよ。
芽依いたし。」
「授業とか集会は?」
「………すみません。」
「………なんか朝紗希が言ってたこと今ならわかるかも…。」
「でしょ?」
「なに、なに話してたの?」
「あたしと碧が異色だって話。
あたしサボったりしないもん。」
「俺もこれからはサボらない!」
「そりゃすげー宣言だな、碧。」
「………そんなサボってたんだね。
そういえば夏休みの宿題もあたしの移してたし。」
「あー、だからお前ちゃんと提出してたのか。
珍しいと思った。」
「啓介、あんま喋んな。
どんどん幻滅されてく。」
まったく…。