突然来た同居人。
朝御飯を作り終え、お弁当も作り終えたところに碧が起きてきた。
「おはよ、碧。」
「あ、おはよ。」
たぶん、碧は昨日のことを気にしてる。
あたしも気にしてる。
だから少し気まづい。けど仕方ない。
あたしたちは会話もないまま食事をした。
そんな空気を壊したのはあたしのスマホだった。
~♪~♪~♪
誰…こんな時間に…
"着信 紗希"
「ちょっとごめん。」
あたしは碧に断りをいれてから電話に出た。
「もしもし?」
『芽依~。一緒に学校行こう!』
「え、いいけど
なんで急に?」
『あたし朝から啓介とケンカしたの!
で、一緒に行きたくないから。』
「え、ちょっと待って。
今まだ7時だよ?
いったい何時から………」
会っていたのか聞こうとしたら
『泊まったの!だからずっと一緒。
で、すでに芽依の家向かってるから。
あと10分くらい。』
「え!?はやっ
まだご飯食べてるんだけど…。」
『いいよ、上がるし。
神波くん……「あぁぁ!それ困る。」
あたしは話を遮った。
「わかった、家出るから。
話はそれからね。
じゃあ急いで支度するから。」
あたしはそういって電話を切った。