突然来た同居人。
俺の想いとは裏腹に委員会は淡々と進んでいった。
芽依はまた松尾と二人か…。
俺もこのくそ女と二人だし。
……さっさと終わらせて芽依んとこいこ。
「神波くん、行こう?」
……今はしかたねーよな。
俺はこのくそ女と音楽室へ向かった。
早く終わらせたかった俺は女を無視し続け黙々と仕事をした。
とにかく早く芽依に会いたかった。
早く仲直りしたかった。
「よし、終わり。
帰る。」
俺は道具をもって会議室に向かい、提出してから芽依のクラスに向かった。
「ねーえ、今日も一緒に帰ろうよ!
女の子一人じゃ危ないでしょ?」
そりゃそうだけど。
……待てよ、でも俺昨日芽依は一人で帰らせたよな。
こいつを送ってって芽依は一人……。
………………俺なにやってんだよ。
俺は女を無視して芽依のクラスへ急いだ。
「ちょっと待ってよ!」
女はそういって俺の腕にしがみついてきた。
その瞬間芽依が教室から出てきてまたしてもそんなシーンを見られてしまった。
「芽依!」
俺は叫んだけど芽依は俺を無視して反対側の階段から降りてしまった。