突然来た同居人。




「…くそ……!


離せよ!」



俺は無理矢理腕をほどいて芽依を追った。



………くそ、どこだよ。


走って家の方に向かった。




「芽依?」



家に向かう途中の公園から芽依を呼ぶ知らない男の声が聞こえて俺は足を止めた。



………ベンチに座ってるのは俺の彼女。


間違いない。



……あの男は誰?



「なに泣いてんの?」



芽依はなにも喋らないのか俺が聞こえてないだけなのか…。



………とりあえず、芽依泣いてんだな。


俺のせいじゃん。



男は芽依の前に座って


「ほら、泣き止めよ。」


と言って頭をわしゃわしゃした。



………こいつには触られても平気なんだな。


こいつも特別なわけ?


それとも身内?


………誰だよ。



< 201 / 468 >

この作品をシェア

pagetop