突然来た同居人。



「ごめん。」



「なにが。」



「一人で帰してごめん。


女と仲良くしててごめん。


飯行ってごめん。


連絡もしないでごめん。



………芽依の気持ち考えなくてごめん。



俺……芽依のこと全然考えられてなかった。



これからはちゃんときっぱり断るから……。



俺別にあの女と仲良くしたいわけじゃないから



………傷つけてごめん。



俺芽依だけだから、仲直りしたい。」



………芽依…。



「手離して。」



「もうむり?」



「………今は一人にして。」



泣きそうな、囁くような声でそう言われたから



俺は芽依の手を離した。



芽依は部屋へ行ってしまった。



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