突然来た同居人。
「そういえばここに住んでると彼女嫌がるね。」
「別にいないけど?」
「今はいなくても、今後できるかもじゃん。」
「それは芽依もでしょ?」
「あたしはできないよ。
男苦手だもん。」
「だから俺で慣れれば。」
「別に慣れなくていいってば!」
「あ、そうだ。スマホかして。」
「ん?はい。なに?」
「ん、はい。俺の連絡先ね。
ないと困るでしょ。」
「あー、ありがと。」
「芽依さ、痩せた?一学期より。」
「え……なんで…。」
「だって細くなったし。」
「そうじゃなくて…
一学期の頃から知ってたの?
あたしのこと。」
「え、知らないの?
俺ら委員会一緒なんだけど。」
「え!?そうなの?
知らなかった。」
「うわー、ショック。」
「だってあたし男に興味ないんだもん。
あ、レズとかじゃないからね?」
「それでも普通見たことあるとか思わない?」
「思わなかったね。」
「俺は知ってたのに……。」
「むしろよく知ってたね?」
「……見てたからね。」
「え?なに?
聞こえなかった。」
「いや、なんでも。」
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