突然来た同居人。




「そういえばここに住んでると彼女嫌がるね。」



「別にいないけど?」



「今はいなくても、今後できるかもじゃん。」



「それは芽依もでしょ?」




「あたしはできないよ。


男苦手だもん。」




「だから俺で慣れれば。」




「別に慣れなくていいってば!」




「あ、そうだ。スマホかして。」




「ん?はい。なに?」




「ん、はい。俺の連絡先ね。


ないと困るでしょ。」



「あー、ありがと。」



「芽依さ、痩せた?一学期より。」



「え……なんで…。」



「だって細くなったし。」




「そうじゃなくて…


一学期の頃から知ってたの?


あたしのこと。」



「え、知らないの?


俺ら委員会一緒なんだけど。」



「え!?そうなの?


知らなかった。」



「うわー、ショック。」



「だってあたし男に興味ないんだもん。


あ、レズとかじゃないからね?」



「それでも普通見たことあるとか思わない?」



「思わなかったね。」



「俺は知ってたのに……。」



「むしろよく知ってたね?」



「……見てたからね。」



「え?なに?


聞こえなかった。」



「いや、なんでも。」



??


< 22 / 468 >

この作品をシェア

pagetop