突然来た同居人。
結局、5組が一位でゴールして優勝
あたしたち3組は準優勝となった。
そして………片付け。
松尾くんとは相変わらず喋らない。
というか、松尾くんは抜かされたことに責任を感じている。
そこまで落ち込まなくてもなぁ……。
「めーい。」
「……碧…。」
「俺が走ってるとこちゃんと見てた?」
「うん、見てたよ。」
「どうだった?どうだった?」
「複雑だった。
よりによって一位と二位なんだもん。
どっちも応援したいのにどっちも応援できず
って感じ。
それならあたし抜かないで二位のままの方がよかったのかなって。」
「えー、他の男のこと応援すんなよ。」
「別に松尾くんだからってことじゃないでしょ。
チームとして。
でも碧速かったね。
かっこよかった。」
「ほんとに?
ならいーや。」
「ところで片付けは?」
「俺が行ったらもう終わってた。」
「ほんとに?」
「ほんと。
だから手伝いにきた。」
ならいいけどさ。