突然来た同居人。




そして放課後、あたしたちは若者が集う街に来た。



休みの日はよく出掛けるけど、平日制服で来ることはあまりないから



こういうのも新鮮でいいかも。




「なんか……碧ってこの街に似合うよね。


あたし浮いてる、絶対。」



「芽依は男からの視線がヤバイな。」



「妬く?」



「んー、これはそうでもない。


俺のって見せつけて歩けるし。」



「はは、そっか。」



「行こ。」



あたしたちは手を繋いで歩き出した。




それからあたしたちはお互い服を見たり



アクセサリー屋さんを見たり……



とにかくよく歩いた。




「あたし、ずっと碧と来たかったの。


碧の着てほしい服を着たいから。」




「なんだ、言えばよかったのに。」




「だってさ、ずっと忙しかったじゃん?


やっとテストも終わったしね!



もう少しで冬休みだね。」




「な。


初詣、一緒にいこうな。」




「うん、約束ね。」




「飯食って帰るか~。」




「パスタ~。」




「もう知ってる。」




「はは、そっか。」




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