突然来た同居人。
タイムリミット
着替えをしてからあたしはすぐに碧の部屋へ戻った。
「あれ?芽依どうした?」
「碧のDVD借りようかと思って。
一緒に選ぼ。」
「そうだな。」
あたしたちは2枚のDVDを持ってリビングへ降りた。
「毎年ね、25日はママ早く帰るの。
お昼過ぎくらいかな?」
「そっか、楽しみだな。」
「うん!」
あたしはママの帰りを待ちつつ、碧の横でDVDを観た。
そして1枚目が見終わった頃
「碧、なにか作るよ。
お腹空いたし。」
あたしは簡単にムニエルを作って、碧と食べた。
……ふふ、指輪とピアス。
右手と右耳。
見てるだけで嬉しくなる。
「芽依、何にやけてんの?」
「え!顔に出てた?」
「思いっきり。」
「まじかぁ……。
碧見てて、右耳にピアス、右手に指輪がしてあって
嬉しくなっただけ。」
「なんだ、それは俺も同じ。
外すなよ?」
「外さないよ!寝るときも一緒。」
「はは、俺も。」
昨日が幸せすぎて、また一人で思い出して笑ってしまった。