突然来た同居人。
それからあたしたちは一緒に後片付けをして、DVDを観た。
もうすぐ14時か……。
ママ少し遅いなぁ。いつもならとっくに……
「ただいまー。」
「あ、ママ!」
あたしはすぐに玄関へ向かった。
「おかえりなさい!
………誰?」
ママの後ろには知らない女の人がいた。
「芽依、ただいま。
ごめんね、遅くなっちゃった。
碧くんいる?」
「うん、いるけど……」
あたしが答えると女の人が喋りだした。
「芽依ちゃん、初めまして。
碧の母です。
碧がいつもお世話になってます。」
あぁ、碧のお母さんか。
「初めまして。
よろしくお願いします。」
あたしはとりあえず頭を下げた。
「芽依と碧くん、付き合ってるのよ。」
ママが説明するとおばさんは驚いた顔をしたけど
すぐに優しく微笑んでくれた。
その顔がとっても碧に似ていた。