突然来た同居人。
「どーぞ。」
あたしは温かいお茶を3人に出し、あたしも座った。
「なに、話って。」
碧が少しきつめに切り出した。
そして、おばさんは気まずそうに
「……一緒に福岡で暮らしましょう。」
………やっぱりね。
あたしたちが今住んでるのは東京。
福岡は…さすがに遠い。
「……俺が残ること納得したんじゃないの。
なんで今さら………。」
「いくらこの家でもお金はかかるし
さくらにも、迷惑がかかるし……
それにやっぱり寂しいのよ、碧がいないと……。」
おばさんは本当に寂しそうにそう言った。
「ねぇ、由紀。
どれが一番の理由なの?
お金はあたしは別に要らないわ。
本当に全然負担になっていない。
迷惑なんてこれっぽっちも思っていない。
むしろ、いつも一人にさせてた芽依が毎日楽しそうで感謝してる。
………どれが一番の理由なの?」
ママはおばさんに聞いた。
「………お父さんも、すごく寂しがってるの。
もちろんお母さんも。
碧のいない家はとても静かだわ。」
「……そう、じゃあ私は何も言えないわね。」