突然来た同居人。
「母さん、俺行くよ。
でも、高校卒業したらまたここに住みたいから。
おばさん、いい?俺また来ても。」
「もちろん。
碧くんなら大歓迎よ。
部屋はあのままにしておくから。
いつでも帰っておいで。」
「ありがとう。
三学期終わるまではここにいられるんだろ?」
「えぇ、待つわ。
でも編入試験とかはあるから
その時は福岡まで来てね。
学校は東高と同じくらいのとこに決めていい?」
「どこでもいいよ。」
「じゃあ手続きしておくわ。
碧も担任の先生に伝えておくのよ?
お母さんからも学校には連絡しとくから。」
「わかった。」
「じゃあ突然来てごめんね。
飛行機の時間あるから帰るわ。
芽依ちゃん、碧のことよろしくね。」
「はい。
またお待ちしています。」
そうして、碧のお母さんは帰っていった。