突然来た同居人。




そして昼休み。


あたしはなぜか5組にいる。



「秋月さんと碧の弁当似てない?」


「たしかに。ってか一緒じゃん!」


「もしかして秋月さんの手作り!?」


………なんで、あたしは男子に囲まれているの…。



「だからお前ら芽依に近づくなって。」



あたしは碧の隣にぴったりくっついていた。



「………あたしの一番嫌なパターンなんだけど…。」



「ほら、お前ら散れ。芽依が嫌がってる。」


「碧ばっかずるいぞ!

俺らが秋月さんのファンだったの知ってたくせに!」



「今は俺の彼女だし。

しかも芽依、男に好かれるのが一番嫌なんだから

お前ら散れ。」



「碧、いいよ。

あたしもういいや、なんだか。

今思えばあたし紗希しかいないし。」



あたしから離れる友達なんてそもそもいない。



それになんだか申し訳なくなってきた。


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