突然来た同居人。
「あいつ、あんなんだけど
すげー友達想いのいいやつだから。
気悪くするなよ。」
「え。あ、うん。」
友達想いね。
あたしには関係ない話だけど。
「駿くん、だっけ。
彼女とかいないの?」
「駿?いっぱいいるよ。」
………いっぱいって…。
「めっちゃ引いてるだろ。」
「なんか…イメージ通りだね。」
「はは、本当は秋月も狙われてたけどな。
碧が本気だったから手を引いたんだよ。」
「あたしは絶対無理だけどね。」
関わりたくもない。
あ、そーだ。
「はい、これ。
あたしのとこ来たよ。」
あたしは白い封筒を啓介くんに渡した。
「中見て。」
あたしが言うと啓介くんは写真を見た。
「だから紗希にいったの。
他人から聞いたらいい気分しないだろうし。」
「悪いな。」
「だから啓介くんは悪くないでしょ。
でも碧には内緒ね。」