突然来た同居人。



「なぁ、昼飯どうする?

二人で食う?」


「あー………

うん、一緒に食べよ。

あたし一人だもん。」


「じゃあそっちいくわ。」



「そだ。碧に作ったお弁当無駄になるし

啓介くんにあげようと思って持ってきたの。

いつもパンでしょ?よかったら食べて。」



「おう、助かるわ。」



「そういえば手紙今日あった?」


「とりあえずなし。

机の中にあるかもだけど。


秋月は?」



「あたしもないよ。

誰がやってるのかなぁ……。」



恋をするのは自由だけど

それであたしを階段から突き落とすのはやりすぎ。


あたしは落とされた側として

どうしても犯人が知りたかった。



「ま、今日は二人とも休みだし、

俺らずっと一緒にいてみる?」


「うん、そうだね。」


なにか動きあるかもだし。



「その代わりなんかあったらすぐ呼べよな。

俺二人から怒られるわ。」



「はは、確かに。

じゃー連絡先ね。」



あたしたちは入学式に知り合ったのに

やっと今連絡先を交換した。



今まで別に不要だったしね。



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