突然来た同居人。


「………そういうこと…。」


かなり状況まずいでしょ、これ。


逃げようにも逃げるスペースなんてないし………。



「へー、本当に秋月さんだ。

かわいーね。」


そういってあたしに近づいてくる男二人。


「…な、に。」


うん、まずいよこれ。


誰か来てよ………碧………。



「芽依ちゃん、なにしてんの?こんなとこで。」



………芽依、ちゃん?

そんなふうに呼ぶ人いたっけ…。



あたしは声のする方に目を向けた。





「………駿、くん。」



そこには駿くんが立っていた。



「女の子一人に男二人で何しようとしてんの?」



そう言いながら近づいてくる駿くん。



「………俺に殴られたくねーならさっさとどっか行けよ。」


そういう駿くんはいつもと違って

とても怖かった。


そのおかげで男二人は去っていって

女の子だけが残った。



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