突然来た同居人。
そして、あたしたちは帰ってから
残ったお菓子を食べた。
「俺、芽依が作った料理すげー好き。
俺が帰ってきたらまた毎日作ってな。」
「うん、もちろん。
帰ってきたとき喜んでもらえるように
もっともっと練習するね!」
「他の男には食わせんなよ?
啓介にも。」
「ふふ、大丈夫。」
「とか言いながら今日もあげてたじゃん。」
「あれはママに作ったやつのあまりだもん。
啓介くんのためじゃないし。ね?」
「………ま、唐揚げよりはましだな。」
「もう作らないよ。
碧も、他の子の料理食べないでね?」
「おう。不味くて食べれない。」
「それはひどいね。」
「芽依の越えるやつはいない。」
「ありがと。」
あたしたちはそんな会話をしてブラウニーを食べ終えた。
こんなふうにバレンタインが楽しみになったのも
碧のお陰だね。