突然来た同居人。
ピンポーン……
なんだか久しぶりにインターホンがなった。
あたしは急いで玄関へ向かった。
「はい。
あれ、啓介くん?どうしたの?」
「いきなり悪いな。
これ、碧から。」
「え、碧から?」
あたしは小さな箱と封筒を受け取った。
「今日ホワイトデーだろ。
碧、自分で渡せないから俺に頼んだんだ。
今日、渡してくれって。」
「あ、そうだったんだ…。」
「こっちは俺から。一応お返し。」
それは小さな小さな花束だった。
「わぁ…かわいい。
ありがとう。」
「どういたしまして。
じゃ、俺紗希と約束あるし行くわ。
また学校でな。」
「うん、バイバイ。」