突然来た同居人。



「つーことで解散。」



担任の話が終わってやっと帰れる。



「芽依、写真とろ。」


そう言ってきたのは駿くん。


「あ、うん。と「だめ。」


撮ろうと言おうとしたら碧が遮った。


「あ、碧…卒業なんだし。ね?」


「やだ。むり。」



もう…。


「ごめんね、駿くん。」


とあたしが言うと


「駿に話しかけないで。」



と碧が言う。



「どうして駿くんばっかり…。」



「俺がいたときは駿と話さなかったじゃん。

なに仲良くなってんの。俺がいない間に。」



「同じクラスだし啓介くんの友達なんだから

仲良くなるでしょ、普通。

そんなにいじけなくてもいいでしょ。」



「……そんな駿と仲良くしたいの?」



「そんなって……

友達なんだから普通でしょ?」



碧は完全に不貞腐れた。


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