突然来た同居人。
番外編
文化祭
10月中旬のある日……
『ごめんな、最近電話遅くて。』
「いーよ、あたしもバイトあるし。」
『俺の学校来週末文化祭なんだ。』
「へー、何するの?」
『お化け屋敷。
芽依がいれば絶対一緒に入るのにな~。』
「絶対いや。
よかった、東京にいて。」
『心からそう思ったろ。』
「今だけね。」
『東高もそろそろだろ?』
「11月頭。
碧んちの次の週末だね。」
『何やんの?』
「んー、カフェ。」
『カフェー?普通の?』
「うん、普通の。」
『写メ送ってね。』
「うん、わかった。」
あたしたちはそれからも
お互い今日のことなどを1時間かけて話した。
…………文化祭、か。