突然来た同居人。
「あんま混んでなくてよかったね。
碧なに食べる?」
「ハンバーグ。」
「昨日もハンバーグじゃん。」
「好きだからね。
芽依は?」
「これ!」
碧はハンバーグが好きなのか。
覚えとこ。
碧が注文してくれて10分くらいで料理が運ばれてきた。
「芽依ってパスタが好きなの?」
「うん。パスタならなんでも好き。
碧は何が嫌い?」
「え、好きなものじゃなくて?」
「ハンバーグってさっき聞いたもん。
嫌いなもの聞きたかったし。ご飯で困るから。」
「んー、なすが嫌い。」
「それだけ?」
「うん。でもなすも食べられないことはないかな。
できれば食べたくない感じ。」
「ふーん、なるほど。
じゃあ控えるようにするね。」
「芽依は嫌いなのないの?」
「あたしもなすが嫌い。
だから我が家になすが出ることはないと思う。」
「はは、ならよかった。」
そんな会話をしていたらあっという間に30分前になっていた。