突然来た同居人。
結局芽依の希望で雑貨屋に来た俺ら。
「………時計?」
芽依はずっと置時計を見ていた。
「うん。
ねぇ、碧ならどれにする?」
「男の俺に聞くの?」
「うん。
男の子の意見聞きたいから。」
………ってことは男にあげんのかよ。
はー、まじかよ。泣きそう。
「……これ。」
ショックを受けつつ真剣に選んでしまった俺。
なにやってんだろ。
「ん、じゃあこれにする。
買ってくるから待ってて。」
そういって芽依は俺が選んだ時計を持ってレジへと行った。
キレイにラッピングされた時計を受け取ったところを見るとやっぱりプレゼントか。
………誰だろ。
好きなやつはいないんだよな?
恋してみたいとか言ってたし。
兄弟もいないし……誰?
………幼馴染みとか言わないよな。
あーやめた。
考えるだけ無駄だ。
今は芽依との時間楽しも。