突然来た同居人。




そして金曜日。


田辺さんが来るのも今日で最後かな。



えーと、今日の欠席はなし……



掃除を終えて日誌を書いていると、今日も田辺さんとその他大勢がきた。



「………田辺さんってさ、毎日ひまだね。



他にすることないの?」



「あたしは碧くんに頼まれてるだけだから。」



碧くん……。


あたしが碧って呼ぶから対抗してるのか


神波くんから碧くんに変わったのだ。



「近づかないって、いい加減約束してくれる?」



「あたし、田辺さんとの約束なんて


守るつもりないよ。」



「碧くんのためよ?」



「だからさ、碧に直接聞くって。」



「碧くんはあなたに近づきたくないのよ。


話したくないのにあなたのところ


来るわけないでしょ?」




「あたし毎日碧とはなしてるけど。


碧はあたしになにも言わないよ。


本当に碧に頼まれてるの?」



「本当に頼まれてるわ!



ずっと困ってるって!碧くんが……」




「俺はなにも困ってないけど。」


え………




「碧……。」



もしかして…知ってた?



< 99 / 468 >

この作品をシェア

pagetop