クリスマスなんていらない

ステージの前に集まっている女性客達はまだかと出てくるのを心待ちにしている姿が伺える
きっと美青年のファンなのだろう
名前を呼んだりしてキャーキャー黄色い声まで聞こえる





美雪「とても人気なんですね・・・」




そんな人が、何で私なんかを？







そう考えていると、ステージが暗転した
それと同時に会場の女性客が先程とは比べ物にならない程の大きな声でキャーッ！！と一斉に歓声を上げる




ステージから次々と先程の美青年に負けないくらいのイケメン達が登場して来た
女性客の声のボルテージがどんどん上がっていく、そして




ついに、あの美青年が現れた





「玲恩(れおん)ーーーーーっ！！！」





玲恩と呼ばれた美青年はステージのライトスポットを浴び、より一層キラキラと輝いていた




その姿にすっかり魅了されていると玲恩と目が合い




ニッコリと爽やかに玲恩が微笑んだ




その不意打ちの爽やかな笑顔に再び熱を帯びたかの様に熱くなる