Happy Christmas♪
「陽菜ちゃん」
「……」
「俺、本気だよ」
「お、お兄ちゃん」
そう言った隼人お兄ちゃんの眼差しが真剣だったので思わず俯いてしまう。
絡んでいた腕に力が籠り
「確かに俺と陽菜ちゃんじゃ年も離れてる」
「……」
「陽菜ちゃんは涼の妹で俺達兄弟にも妹みたいなもんで」
「……」
「そして陽菜ちゃんは悠に長年恋してた」
「お、お兄ちゃん」
反射的に顔を捻り見上げる。
「まだ悠が忘れられないか?」
「えっ?」
「子どもの頃の淡い初恋だと思ってたが違ったか?」
「ひ、酷いよ」
「ん?やっぱり」
「ゆ、悠ちゃんのことは今でも大好きだよ」
「……」
抱き締められていた腕の力が離れて、そしてまたグラスにシャンパンを。