Happy Christmas♪



「陽菜ちゃん、どうした?隼人君、陽菜ちゃんに何か」

私の叫び声を聞いて香川さんも飛んできた。

えっと、みんなに聞こえてしまいましたか?

滅茶苦茶恥ずかしいんですけど。

「な、何でもないです。大丈夫です。は、隼人お兄ちゃんにも関係ありません。ましてや苛められてなんか」

「陽菜ちゃん」

「苛められたのか?」

何か私とっちらかって口がわけの分からない言葉を勝手に発している。

「か、香川さん、本当に大丈夫ですから」

香川さんが私と隼人お兄ちゃんの顔を見比べて

「何でもないならいいけど。陽菜ちゃん、お水持って来ようか?」

もしかして酔っぱらってると勘違いしてる?

「は、はい」

ま、いいか。

あ、そうだ。

「香川さん」

香川さんの耳にこっそり

「お願いします」

「うん、分かった」

さっきまでの顔とは違い満面の笑みを浮かべて戻っていった。

「陽菜ちゃん、本当にどうしたんだ?」

「あ、うん、本当に何でもないよ」

「何でもないって。それに香川さんに何を?」

「な、何でもないよ」

「本当に?」

「う、うん」

お願いですからこれ以上突っ込まないで下さい。

穴があったら入りたい気分だよ。




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