Happy Christmas♪



「ハハハ…陽菜ちゃん」

「……」

私からグラスを取り上げ飲み干しチェリーを取り出して

「ん」

「……」

「ほら」

口の前に。

仕方ないので口に。

食べているのを見てまた耳元で

「キャロルはね、この思いを捧げるって意味があるんだよ」

「えっ?」

お兄ちゃんの思いを私に…

目を見開いて隼人お兄ちゃんの顔を凝視してると

「真心も愛情も何もかも陽菜ちゃんにあげるよ。陽菜ちゃんがいつも笑っていられるように守っていく」

「お、お兄ちゃん」

隼人お兄ちゃんはいつもの優しい顔だけど眼は真剣で熱を帯びている。

「陽菜ちゃん、大好きだよ」

欲しかった言葉が耳から心に染み込んできた時、お兄ちゃんへの気持ちが溢れて何故か涙が。

そんな泣き顔を見られたくなくて、お兄ちゃんの首に腕を回して抱き着き

「最高のクリスマスプレゼントをありがとう。私も誰よりもお兄ちゃん、ううん、隼人さんが大好き」

「やっと言えたね。陽菜ちゃんが俺の名を呼んでくれたことが俺にとっての最高のクリスマスプレゼントだよ」

頬にそっとキスを。








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