Happy Christmas♪
「そ、そうなのか?」
また恭介さんがおろおろ。
結婚して25年くらい経つけどこんな恭介さんを見るのは初めて。
本当に陽菜が大事大事なのね。
「えぇ。だから今は静かに見守ってやりましょう。隼人君なら陽菜を泣かせるようなことは絶対にないし陽菜も隼人君を信頼してますから」
いいカップルだわ。
「だが年の差が」
「私達も七つ違いですよ」
「あいつ等はもっと」
「その分、陽菜を大事にしてくれます」
「……」
「ね、恭介さん、私からもお願いします」
「あ~分かった。認めてやる。認めりゃいいんだろ!その代わりちょっとでも陽菜を泣かせたらボコボコにしてやる」
「……」
それが50を過ぎた大人の言う台詞ですか。
でも、ま、一応は認めてくれたようだから
「ありがとうございます。陽菜も喜びます」
「あぁ。だが結婚となると話しは別だ」
「……」
「そうだ。隼人の球団がリーグ制覇してクライマックスシリーズにも勝って日本シリーズにも勝って完全優勝しない限り認めん。ん、あのチームが完全優勝なんて中々出来ないはず。何たって前の日本一からもう30年は経ってるからな。ん」
「……」
何とか自己納得して眠りに着いた。
はぁ~
これからどうなるのかしら?
陽菜と隼人君も前途多難ね。
そして恭介さんも。
恭介さん、例え陽菜が私達から巣立っても私はずっと恭介さんの傍にいるからね。
ね、恭介さん。
Happy Christmas♪
愛してるよ、幾つになっても俺様恭介様!
*Fin*