Happy Christmas♪
「瑞希が俺にキスしてる時にはめた。キスに夢中になって無くしたら大変だからね」
「も、もう!」
漣が小指から指輪を外して
「改めて…受け取ってもらえますか?」
「…はい」
「ん」
私の左手薬指に指輪をはめる。
「ありがとう。でも漣」
「ん、分かってる。今すぐってわけじゃない。そりゃ出来たら今すぐ結婚したいけど」
「うん。ちゃんと周りのみんなに祝福されたい」
「ん。俺もそう思ってる。でももう俺の指輪を受け取ってはめたんだから逃げられない。瑞希は俺のだから」
漣の中に去年のことがあるんだろう。
「うん逃げない。私からも漣にプロポーズしたんだもん」
あの時に漣と共に生きるって決めたんだもん。
「瑞希、はめたとこで悪いんだけど外して裏も見てほしい」
指輪の裏?
慌てて指輪を外して燭台のロウソクにかざして見てみる。
「あ!」
そこには
『R&M 2015・12・24』
「今日の日付けと私達のイニシャル」
「ん。あれからちょうど一年。だから区切りに今日がちょうどいいと思ったんだ」
再び私の指にはめる。
「漣…ありがとう。本当に」