Happy Christmas♪



「瑞希…風呂入りたい?」

「えっ?」

急に何を?

「瑞希を愛したい。でも」

「…うん。じゃあお風呂に入って来るね。あ、指輪は外しておかないと」

ケースに指輪を戻して

「直ぐに入ってくるから待っててね」

チュッ!

唇にキスをしてバスルームに。

バスタブにゆっくり浸かり

う~ん気持ちいい。

そして本当に幸せ。

こんなに幸せでいいのかしら。

漣と知り合ってからまるでジェットコースターに乗ってるような目まぐるしさで今がこんなに穏やかなのが嘘のよう。

コンコンコン!

う、うん?

「漣」

「大丈夫か?」

「えっ?何が?」

「30分以上も入ってるし。また寝てんのかなと」

えっ?30分以上経ってるの?

「あ、大丈夫よ。寝てない。クリスマスだから」

なんてわけの分からない言い訳。

「俺の為に磨きをかけてくれてんだ。ありがたいけどもういいだろ。逆上せて倒れたら瑞希を抱けない」

「ば、馬鹿!今上がるからあっちに行ってて」

「クククク…はいはい」

ドアから漣の影が消えたのを確認してバスルームから出る。



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