先輩、私のこと好きになってくれますか?





先輩は買った焼きそばを中途半端なままにして
ずっと写真を撮ってる。



人が減るどころか増えてきてしまってる気も…



お腹空いてるだろうし、どうしよう…。
ここで私が出たところで
女の子たちに睨まれ恨みをかうのは明らかで、


……でも、そんなことで怯むのもなぁ。



もう嫌われちゃえ!!



先輩と自分の分の焼きそばを持って、
大群の中へ無理やり入る。



「ひ、大翔先輩は、お…お腹が空いてるので
失礼します!!!」



言いながら、何言ってるんだろうって思ったけど、気にせず腕を引っ張って教室を出た。



ちょっと!っていう女の子たちの声をスルー。



…さよなら、私の平和な高校生活。



でもいいや。

先輩がいてくれるだけで、充分だもん。





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