先輩、私のこと好きになってくれますか?
「ドキドキした?」
え、え!?イキナリ何を聞いて…。
「した?」
答えない私に、“早く答えて”と言わんばかりに
もう一度聞く先輩。
…そりゃあ、しちゃうよ。
だって好きな人だもん。
「し、しましたよ…」
「そっか。俺も。」
「え?」
今、“俺も”って言ったよね…?
それってつまり、先輩もドキドキしたってこと…なんだよね……?
「さ、勉強、再開しよっか」
えぇ…集中できないよ…。
先輩は私にワークを返して、
ニコニコしながら勉強を再開させた。