先輩、私のこと好きになってくれますか?
「柚乃ちゃん、美味しそうに食べてくれてすごく嬉しいわ〜!」
「本当に美味しいです!」
一口食べてみると、どこかのレストラン並みの美味しいハンバーグで、
私の食べる手は止まらなくなる。
あぁ…こんなに急いで食べたら太っちゃう。
そうは思うんだけど…止まらない!!!
「柚乃ちゃん、ハンバーグは逃げないよ」
大翔先輩にまで笑われながらそう言われる始末。
「大翔先輩、毎日こんな美味しいご飯食べてるんですか?羨ましい…」
「もう!柚乃ちゃんったら、上手ね〜!」
本当のこと言っただけなんだけど…!
もちろん、お母さんの料理も美味しい。
でも、亜紀さんの料理も美味しいんだ!
「大翔、また柚乃ちゃん泊まらせに来なさいよ!ぜーったいに!!」
「今回は母さんたちが無理やり話進めたんでしょ…はぁ、ごめんね、柚乃ちゃん」
先輩の言葉に首を横に振って反応する。