先輩、私のこと好きになってくれますか?
簡単にお泊りすることになった経緯を説明すると、またまた早い返信が来た。
《 とにかく!王子と一緒に居られる時間が伸びたってことよね?ラッキーじゃない! 》
《 そうだぜ、柚乃。チャンスだチャンス!
たくさん話したりとか、な? 》
チャンス…か。
確かに、こんなこと滅多にないよね…。
《 分かった!頑張ってみる! 》
2人にそう返事をしてすぐに、
ガチャっとドアが開いて先輩が帰ってきた。
「まだ9時半だね」
「ほんとだ、私、全然眠くないです」
「俺も。特に…今日はね」
…??
今日、なんか特別な日なのかな?
あ!分かった!
「明日、誰かの誕生日なんですか?」
「え?」
「だって、今日は特に寝れないって…。
ほら、0時ぴったりにおめでとうメッセージとか、私結構やりますよ!」
そう言うと、先輩は目をパチパチさせてから
………大爆笑した。