先輩、私のこと好きになってくれますか?
そんなことを考えてたら、突然何かに包まれた。
「…せ、先輩?」
「うん…なんかね、
柚乃ちゃんがどこかに行っちゃう気がしたんだ」
その言葉にドキッとした。
隣にいていいんだよって、
そう言われてる気がして。
「先輩の元カノさんは……」
「柚乃ちゃん?」
「…なんでもないです!
もう少しアルバム見ていいですか?」
「いいけど…」
先輩にそのあとの言葉を言わせないかのように、アルバムの続きを見る。
先輩の元カノさんはきっと、
離れたくて先輩の元を離れたわけじゃないはず。
私、もし女の子たちの逆恨みの対象に
付き合ってなくてもなったとしたら、
耐えられるのかな。
……でもやっぱり、
先輩から離れたくないなぁ。